愛に溺れた獣と蝶と

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先着のノベルティはひか氏さんイラストのコンドームです。

題名:愛に溺れた獣と蝶と
形式:A5サイズ、192ページ
頒布:2021年3月14日 日輪鬼譚13
作者:アンソロジーのため下記参照。

kmtの伊アオ 原作軸、R18、淫紋です。(姫川)

kmtの伊アオ R18アンソロジーです。
絵描き10名+字書き5名による15作品。

BOOTHはこちら。

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完売しました。
再頒布予定はありません。
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~執筆者~(五十音順・敬称略)
朱月みくや
あざらしママ
ame
暮葉
そば粉
つつ
ねむた
ひか氏
麦
もちだ
ゆかまろ
ユズリハ
RINA
rin
主催/姫川

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–姫川のサンプル–(システム上字下げ効果なし)
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「は、は、……っ」
月の明かりだけが頼りの暗い部屋の中で、伊之助の荒い息遣いが響くように闇に溶けていく。
「ん、ぁ、あっ……ふ、んぁ」
女の艶めかしい声に、ぐっと腰を強く打ちつけた。
高い位置にある窓からはぽっかりと浮かぶ月が見える。それは満月というには少し早く、まだ膨らみ切ってはいなかった。
「あ、出る……ん、ん˝」
どぷり、と音が出るのではないかというほど、伊之助はそのまま女の中に精を吐き出した。そういう約束で、そうしなければならなかったからだ。わかっている。しかたないんだ、と。
ああどうしてこんなことになってしまったんだと思ったところで状況が変わるわけではない。すべては自分が悪かったのだ。軽率な行動をし、それがどういう結果を引き起こすかなどと考えもしなかった。それがまさかこんなことになろうとは。

はぁはぁと息を乱し、伊之助は髪をかき上げた。3月の夜はまだあたたかさとはほど遠く、けれど火もないこの蔵の中で男と女が二人きり、互いにじっとりと汗をかいている。
本来なら藍を囁き、恋しい気持ちを持って行われる交接を、伊之助はやや冷めた目をしながらどこか遠くで眺めていた。
胎が疼くのか、伊之助の吐精からそれほど時間を置かず繋がったままの女の腰が動き出す。それはまるで、これだけでは満足できないと言っているかのようだった。

「……もっと、して」
もはや意味を成さないと踏み、女の帯をしゅるりと解いてそのまま着物も脱がせ部屋の片隅へと放り投げる。そして自分も申し訳程度に身に着けている着流しを脱ぎ捨てた。
伊之助は行為を再開すべく女の上に覆い被さる。その背に、細く白い指が這わされた。伊之助の視界が滲む。

――アオイ、ごめんな――
伊之助の懺悔は言葉にならず、胸の内に沈んでいった。