プライベートM希望

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 どの女王様も悩まされる表題の一言。
 「プライベートの奴隷にしてください」

 実感としては、会ったことのない人6.5割、イベントでのみ会う人1割、倶楽部やBARなどで一度会っただけの人1割、過去にだれかのMとして会っていた人1.5割。
 だいたいこう言ってくるタイプのMなりsubなりは、ちゃんと職業としてSMをしている女王様を相手に、なるべくお金は払わず、自分の理想とする欲望をかなえてくれるプレイを希望します、という言葉を言い換えているだけである。だからその辺でキャッキャ楽しく遊んでいるS女性に「なりたい」とはあまり言わない。なぜなら自分の好きなことをしてくれるとは限らないからである。(その辺は冷静によく見てるんだよね)
 なお好みの女性に「ご主人様になってください」的なことを言う人の体感半分くらいは、それでもほかのS女性と遊び倒している。たまたま自分が都合が良かっただけなのか、操を立てる必要性を感じていないのか、だれかの専属というものになってみたかっただけなのか定かではないが、当然それがバレれば可愛がられるには程遠い。
 プロだろうがプロじゃなかろうが、プライベートの付き合いをするMなりsubなりはそんなことを言わなくてもなぜか勝手にプライベートの領域にお誘いを受け、自然とそうなっているものだ。残念だがそうじゃないというのは、そういうことだと理解したほうがいい。

 そして大いに誤解がある部分を訂正したい。
 女王様のプライベートに付き合うということは、残念ながら倶楽部で会うよりもかなりお金がかかる。出かける際の費用、飲食、ときには道具などの買い物、あれやこれやのお付き合いをしたとて、その女王様の手元に入るお金はいくらだろう?そう、ほとんどない。これを多くの人は正しく理解していないのである。こんなに使ったのに……そう思っても、使われた実感が相手にはない。
 そしてプライベートのMと会うより仕事でデートする方を優先するに決まっている。世の中とはそういうものだ。「女王様」は個人の嗜好でもあるが職業でもあるわけだ。仕事第一。「仕事とプライベートの奴隷、どっちが大事なの」というのはナンセンスで、比べる対象ではない。プライベートであるとはいえMなりsubなりはあくまでMでありsubでしかない。恋人や配偶者とは立場が違う。そこをわきまえない人も多い。
 まだある。プライベートだから好きな時に好きなことをして貰えると思ったら大間違いだ。あなたの女王様は自身がしたいことを「仕事で」すでにしている可能性が高い。つまり変態的な欲望は既に昇華されているかもしれない。そして、仕事でやれなかった女王様のやりたいプレイが自分の好きなプレイであるとは限らない点にも注意が必要である。

 それでもどうしてもある女王様に個人的にお仕えしたいのだ、というツワモノがいればアドバイスをすることはある。まず、当該女王様の仕事に敬意を払え。つまり倶楽部なりBARなり足を運び、時間をお金を使って顔を覚えられ気に入られること。よく風俗嬢に恋をした客が「自分は客と思われたくない」とお店に通わず、その子が遊びに行く場所へ赴き仲良くなろうとする光景を目の当たりにすることがあるが、残念ながらそれを続ければ余計理想は遠くなると思っていた方がいい。気持ち悪いだけである。
 なおそういう人に限って別の店には通っていたりするのだから、余計に敬遠されるという悪循環。「客として扱われたくない」以前に、「イベントで会う顔見知り」以上になることはない。
 お金の「円」は「縁」を呼ぶ。
 結局金目かという人は理解が不足しているので、納得してもらわなくても結構である。

 ちなみにすべて主観なので当然違う意見もあるし道もある。健闘を祈るが、断られた際の引き際を間違えないようにした方が健全な関係を続けられる逃げ道だと覚えておいていただきたい。
 パートナー探しは、どの世界も大変なものである。